明治18年(1885)、わが国で2番目の感化院である東京感化院の創設者として感化教育史にその名が刻まれている高瀬真卿(たかせしんけい)は、政治(戯作)小説・史談の作者、新聞記者・新聞社経営者、自由民権運動の演説家として活躍したほか、刀剣鑑定にもかかわり雑誌『刀剣と歴史』を発行するなど、多くの分野に足跡を残しています。
高瀬真卿に関する資料は、平成22年12月に真卿のご子孫から淑徳大学アーカイブズに寄贈されましたが、その中に真卿の明治15年(1882)から大正13年(1924)の死の直前まで、43年にわたって書き続けられた日記全28冊が含まれており、このたび淑徳大学アーカイブズ叢書として刊行することとなりました(全5冊予定)。これらの日記から、今まで不明な点の多かった高瀬真卿の諸分野での足どりを克明にたどることができます。
『高瀬真卿日記 一』には、日記をつけ始めた明治15年から25年までの日記5冊分を収録しました。この時期は、真卿の生涯においては、小説家から転身し、感化院経営者としてその地位を確立する重要な時期にあたっており、その意味でも重要な記録といえます(『近代日本の感化教育事業のさきがけ―高瀬真卿と東京感化院―』の著者長沼友兄氏の解説付)。
なお、淑徳大学アーカイブズでは現在、特別展「近代日本における感化教育の黎明期―東京感化院と千葉感化院―」を開催中ですので、あわせてご覧いただければ幸いです。
発行日 2012年3月20日発行
価 格 本体3,000+消費税
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